NIHON KOGEIKAI

伝統工芸なぞなぞ百科

NAZO-NAZO-028-A


正解です。


燃料電池は、水素と酸素から
電気をつくりだします。

この電気で、モーターが動かされて
自動車は走ります。

燃料電池からは、水しか排出されないので、
燃料電池自動車は、とてもクリーンだということになるのです。

ところで、みなさんは、
どんな色の自動車にあこがれますか?

真っ赤なスポーツカー?
それとも、黄色のオープンカー?

自動車の塗装には、
軽自動車で、約3キログラム、大型自動車で、約7キログラムの
塗料が使われるということです。

工場では、この塗料(ペンキ)が
有機溶剤で溶かされ、自動車に吹き付けられます。
有機溶剤は、人体に有害な物質で、取り扱いには注意が必要です。

未来の自動車は
燃料電池をつかった電気自動車に
すべておきかえられるかも知れません。

これは、環境を配慮してのことです。

同じような理由で、未来の自動車の塗装方法も、
現在とは、まったく違ったのにおきかえられるかもしれません。

自動車と環境問題については、
いろんなホームページで紹介されています。

その中でも、三菱自動車のホームページ内にある
こどもクルマミュージアムが、とても参考になりますよ。

こどもクルマミュージアム

http://www.mitsubishi-motors.com/corporate/about_us/kids/j/flash.html


漆(うるし)塗りの自動車


みなさんは、漆(うるし)塗りの
自動車があることを知っていますか?

昔は、塗料といえば、漆(うるし)でした。

ですから、初期の自動車には、
漆(うるし)が塗られていました。

その後、自動車が大量生産されるようになって
漆(うるし)塗りの自動車は、まったく見かけなくなってしまいました。

しかし、最近になって、漆(うるし)が
「環境にやさしい塗料」として再認識されるようになっています。

京都市内を走る、漆(うるし)塗りの自動車

ミニ知識

漆(うるし)は、 自動車だけでなく
扇風機などの電気製品の塗装にも使われていました!


漆(うるし)の特徴


漆(うるし)は、漆の木からとれる樹液です。

以下のような、特徴があります。

(1)艶(つや)があって、美しい。

(2)器物の表面を、強く保護する。

(3)強い接着力がある。

(4)錆(さび)止めの効果がある。

(5)防腐効果がある。

(6)抗菌作用がある。などなど

漆(うるし)は、天然の素材です。

自然界から得られ、自然界にかえる
環境にやさしい塗料として、最近再認識され始めましたが、
もともと、合成塗料に負けないぐらいのすぐれた特徴があったのですね。


漆(うるし)の科学


現代は、機能性と合理性が求められる時代です。

ですから、合成樹脂塗料が開発されて以降、
漆(うるし)は、文化財の補修や、
高価な漆器をつくるときにだけにつかわれる
特殊なものだという印象がもたれてしまったようです。

たしかに、漆(うるし)は、採取するのに手間がかかったり、
人によっては、かぶれたりするという厄介なこともあります。


漆(うるし)の採取

しかし、最近の科学的(化学的)な研究により、
漆(うるし)に関して、いろいろと新しいことがわかってきました。

そして、天然の漆(うるし)を改良して
現代生活に、さらに活用してゆこうという動きもでてきています。

一例をご紹介しましょう。

みなさんは、学校で給食を食べていますか?

給食の食器は、アルミやプラスティックのものがよくつかわれます。
それは、耐久性に優れているからです。

でも、アルミの食器なんて、味気ないですね。

そこで、最近では、学校給食で
漆(うるし)の食器をつかおうという動きがあります。

漆(うるし)の食器は、もともと酸やアルカリに強く、
プラスティック容器のような化学物質の溶出もありません。

漆器のほうが、安全でぬくもりがあるのですね。

そして、最近になって、新しい精製方法が開発され
熱に弱いという、漆(うるし)の弱点も克服されてきたということです。

業務用の食器洗い乾燥機などの
過酷な条件にも耐える漆器も登場しています。

このほかにも、新しい耐候性のある漆(うるし)を、
神社など、戸外の建物に塗る試みもおこなわれているということです。

(写真提供:越前漆器協同組合、佐藤喜代松商店


漆(うるし)と伝統工芸


このように、漆(うるし)は、日々進化しています。

しかし、漆(うるし)の最大の魅力は、
光沢を放つその美しさにあることに変わりはありません。

つぎに、美しい漆(うるし)の工芸作品について考えてみましょう。

写真をクリックしてください!


製作著作
社団法人日本工芸会
2005